日立製作所の神子秀雄氏は,どんな作業も「準備」「実施」「審査/承認」「登録/展開」に分解できる点に着目。粒度の大きい作業を分解する際の考え方として推奨している そんなとき,「四つの観点で作業をとらえれば,作業を分解しやすくなる」。こうアドバイスするのは,日立製作所の神子秀雄氏である。神子氏によると,どんな作業も「準備」→「実施」→「審査/承認」→「登録/展開」という四つの作業ステップに分解できるという。この四つの観点で粒度の大きい作業をとらえると,小さい粒度の作業に分解しやすくなるわけだ(図1)。 例えば,「A機能の結合テスト」を四つの観点でとらえると,準備として「テスト・ケース作成」,実施として「テスト実施」,審査/承認として「結果分析」,登録/展開として「リポジトリ登録」という細かい作業に分解できる。もし「テスト・ケース作成」でも粒度が粗ければ,これをさらに四つの観点で分解すればよい。