紙のうち7割は回収されて再生紙になるが、残り3割は燃えるゴミとして処分される。この古紙回収ルートから外れていた紙を回収し、生活用品としてリサイクルするのが環境経営総合研究所だ。 家庭で古新聞や古雑誌を束ねてちり紙交換業者に渡し、引き換えに再生紙のトイレットペーパーを受け取る――こんな経験は誰もが持っているだろう。回収した古紙の多くは再生紙になるが、このように紙から紙を作ることは江戸時代に始まった。古紙回収の専門業者も江戸時代から存在し、当時は「紙屑買い」と呼ばれた。 経済産業省と古紙再生促進センターによると、2004年に生産された約3089万トンの紙のうち、約6割にあたる1870トンは古紙から生産された再生紙。また、同じ年に古紙として回収されたのは約2167万トン。1年に生産された紙の約7割は回収されるという計算になる。 それでは、残りの約3割はどう処分されているのだろうか。回収ルートから
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