国内最大の指定暴力団「山口組」(総本部・神戸市)など多くの暴力団事務所を抱える兵庫県で、公益財団法人「暴力団追放兵庫県民センター」が中学・高校で実施している暴力団排除(暴排)教室が“開店休業”に陥っている。実施は2016年度は6校、17年度は昨年12月までにわずか1校。「組員の子の心を傷つける」「差別につながる」など教育現場の懸念が背景にあるようだ。 暴排教室は、15年8月に山口組から神戸山口組(現在は指定暴力団)が分裂し、抗争状態になったことをきっかけに16年度に始まった。恐喝や違法薬物売買で資金を集める実態、組織内の上納金に窮して犯罪を繰り返す状況などをセンター職員が解説し、トラブル時には警察などに相談するよう指導する。ただ、県内の全中学・高校に呼びかけているが反応は鈍く、神戸・尼崎両市内では開催ゼロだ。
![神戸・尼崎:暴排教室、開店休業「組員の子、差別の恐れ」 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3aee4be9b05a684f99cf662611d65ee1c47f3a6f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2018%2F01%2F31%2F20180131k0000e040285000p%2F9.jpg%3F1)