年始は食べものの調達が億劫で, 大鍋にカレーを作り三日三晩食べ続けた. 量が多過ぎたので最後の夜は友人 M に助けを求めた. 鍋を空にすべくたらふく食べたあと土産にもらったチャイをすすりふと見ると, やはり腹ごなしに本棚を物色していた M が CACM の山に目をとめていた. CACM: Communications of ACM は, 米国のコンピュータ学会(ACM)が発行する月刊の会誌. 昔々はこれに論文を載せるのが計算機科学者のステータスだった, らしい. たとえば "Goto statement considered harmful" に 続く一連の論争は CACM の投稿欄で行なわれた. ダイクストラがジャンプ放送局に出てくる雑誌を想像してほしい. もうちょっとマシな例だと Quicksort なんかも CACM が初出のよう. 最近は分野の細分化が進み, CACM で最先端の研