――やっぱり小さい頃から本が好きだったんですか? 島本理生(以下 島本) : 外で友達と遊ぶよりも家で本ばかり読んでいる子供でした。親が夜遅くまで働いていたので、一人で読書して留守番している感じでした。 ――どんな本を読んでいたのでしょう。 島本 : 家にもともと本がたくさんあったし、童話なども親が買ってくれたので、いろんなものが家にありました。小学校低学年の頃には、自分で図書館に行って探して読んでいましたね。その頃好きだったのが、メアリー・ノートンの『床下の小人たち』やウェブスターの『足長おじさん』、トラヴァースの『メアリー・ポピンズ』など。親の影響で、外国の児童向けの本が多かったと思います。 ――本好きの女の子が好きそうなラインナップ。 島本 : すごく分かります。家の中が出てくる話が好きだったんですよね。古い暖炉があったりする家の風景とか。食べ物でも、ケーキとかパンとかも、自分が知っ