昔から氷を食うクセがある。昔というのは遥か古代、それは僕がまだオール乳歯だった3歳だったころだ。当時の僕は知能もチンパンジーと福田元総理の中間くらいしかあらず、余裕で鼻くそなんかも食しており、同年代の中ではかなりのエリート鼻くそグルメであったことだろう。 「ちょっと待てよ…もしかして鼻くそは食べ物じゃないのでは?」 そう悟ったのは齢5歳、季節はセミどもがセミ語で「セックス!誰でもいいからセックスしよ!」とけたたましく鳴き叫ぶ蒸し暑い夏の日のサマーデイ(※1)。鼻くそが非食物であると確信した経緯は祖母にむちゃくちゃ叱られたためである。 (※1)重要なので 鼻くそのことなんてどうでもいい。氷。とにくか物心ついた時から現在まで、暇さえあれば冷凍庫から氷を取り出してバリボリと貪る習慣がある。そのためかアゴの筋力が常人のそれを遥かに超越し、アゴ部分のみが室伏と化してしまっているのが現状だ。アゴだけは