MACフレームが作られると,次はそれを電気信号に変え,LANケーブルに送り出す。10BASE-Tや100BASE-TX,1000BASE-Tで使うLANケーブルは,UTPケーブル*1である。 シーン2では,イーサネットの伝送技術の中核であるMACフレームの送受信のしくみを見ていこう。 MACフレームは電気信号にして伝送 イーサネットで実際にMACフレームを運ぶのは,UTPケーブルの中を通る電気信号である。MACフレームを構成するビット列は,すべて電気信号に変換しなければならない。 UTPケーブルは,中に8本の心線が通っている。心線は2本ずつより合わせてあり,全部で4対の銅線になっている。この1対が電気信号を伝送する単位である(図2-1)。 ケーブルで送られる電気信号は,長い距離を伝わると減衰してしまう。こうなると,少しのノイズでも信号が読み取れなくなり,相手に正しくデータを届けられなくなる