前回、前々回と続いて、幼児~低学年向けタブレットを取り上げた。今回はちょっと年齢が上がって、高校での取り組みをご紹介する。 2年前、スマートフォンを使った教育に取り組むとして、半導体大手のクアルコムと通信制高校のルネサンス高校の共同プロジェクトの事例を取り上げた。 ルネサンス高校は、現在3400人の在校生を抱える、通信制高校の大手である。生徒数からすれば、スーパーマンモス校と言っていい。7年前に起業(同校は内閣府より「教育特区」として認可された株式会社運営である)したときは、PCを使っての通信教育であったが、これだと机に座って勉強する形になる。 6年前に携帯電話を使った学習を始めたところ、保護者からは猛烈な反対があったという。つまり保護者も子どもたちに、「勉強する形」を求めていたわけである。だがさまざまな事情から通信制高校に通う子どもたちは、常に「勉強する形」が作れるわけではない。いつでも