21日投開票の参院選から解禁された“ネット選挙”。候補者や有権者がインターネットを使って選挙に参加できるようになった。記者も各陣営が更新しているホームページやツイッターをチェックするようになったが、選挙事務所を回って陣営幹部から話を聞き、候補者の決起集会があれば西へ、閣僚らの応援演説があれば東へ-と、支局記者の地道な選挙取材は大きく変わらないようだ。だが、遊説や集会の現場では、動画配信のためにビデオカメラやスマートフォンでの撮影は当たり前になった。取材先で目にする光景は、ネット選挙による変化が現れ始めていた。(高松支局 藤谷茂樹) スマホ向けられ、仰天! 参院選公示翌日の7月5日昼。高松市の繁華街の一角の琴電瓦町駅前は、安倍晋三首相の街頭演説を聞こうと、炎天下のなか、多くの有権者でごった返していた。 選挙カーの正面に指定された取材位置に新聞社やテレビ局の地元記者がそろうなか、黒いTシャツの