JR東日本ウォータービジネス(以下、JR東WB)にとってビッグデータは、仮説検証を迅速に行なうためのソリューションだ。同社が「自販機イノベーション」でビジネスを拡大させてきた背景には、データ解析にまつわるさまざまな試行錯誤があったという。 自販機でもPOSデータをとりたい JR東WBは、JR東日本管区内の「エキナカ」において自販機事業を展開している企業だ。近年は「acure(アキュア)」ブランドのSuica対応自販機や次世代自販機を幅広く展開するほか、自社ブランド商品やメーカーとのコラボレーション商品も手がける。今春は、顧客動向とアンケートを基に開発した「落ちないキャップ」採用のミネラルウォーター「フロムアクア」を投入(参考記事:「落ちないキャップ」はビッグデータから生まれた?)。縮小傾向といわれる自販機ビジネスの中で、堅実な売り上げ拡大を実現している。 これを可能にした「自販機イノベーシ