「幼い頃に父と長野山中で見た人工衛星が動く姿があまりに美しく、手が届きそうで。宇宙を実感した瞬間でした」と話すのは、今年1月に出版した「ジオモバイルプログラミング」(ワークスコーポレーション)の著者である鳥人間の郷田まり子氏。この時の体験から「宇宙空間に漂う人工物“萌え”になりました」と同氏は語る。 その時の感動を基に、「宇宙にある人工物をこの目で見たい」という思いを実現しようと、郷田氏は2008年にGoogleストリートビュー対応の人工衛星トラッキングサイトをオープン。翌2009年秋には、iPhoneをベースにした人工衛星トラッキングアプリ「ToriSat」を開発した。GPSの位置情報と見たい人工衛星の軌道データを掛け合わせることで、その位置からどの方向に、どの高さで人工衛星が見えるか、という情報を算出するアプリだ。しかも、AR(拡張現実)的なインタフェースになっており、iPhoneをそ