トピックス SHA-1の安全性低下について 平成29年3月1日 CRYPTREC暗号技術評価委員会 2017年2月23日に、CWI AmsterdamとGoogle Researchの共同研究チームが、ハッシュ関数SHA-1の衝突発見に初めて成功したと発表しました[1]。ハッシュ関数とは、入力データに対して固定長のハッシュ値を出力するアルゴリズムで、電子署名等多くの用途で利用されています。ハッシュ関数の衝突を発見するということは、同じハッシュ値を出力する複数の異なる入力データを見つけるということで、安全なハッシュ関数に対しては現実的な計算量では衝突が見つけられないようになっています。今回の発表では、全数探索の計算量(280)よりも10万倍速い263.1回のSHA-1の計算量で衝突を発見したと報告されています。これはCPU 6500年分とGPU 100年分を合わせた計算量に相当するとのことで