インターネットの通信の暗号化に使われているTLS/SSLプロトコルに、1990年代の米国の暗号輸出規制に起因する脆弱性が存在することが分かった。AppleのSafariや、Androidブラウザに使われているOpenSSLなどが影響を受けるとされ、各社が修正パッチの開発を急いでいる。 脆弱性はフランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)や米Microsoftなどの研究チームが発見した。「Factoring attack on RSA-EXPORT Keys」を略して「FREAK」と呼ばれている。 研究チームや攻撃の実証にかかわった研究者によると、当時の米NetscapeがSSLを発明した1990年代、米政府は暗号システムに対して厳格な輸出規制をかけており、米国企業が暗号を輸出するためには、暗号鍵の強度を意図的に弱めることが義務付けられていた。RSAの場合、鍵の長さは512ビットが限度だっ
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