ポートスキャンで使用する方式を選択する Nmapでは複数のポートスキャン方式が実装されており、目的や状況に応じてポートスキャン方式を選択できる。通常はデフォルトで利用されるTCP SYNスキャンもしくはTCP Connectスキャンで十分なのだが、対象のホストがIPS(侵入検知システム)やファイアウォールなどで守られている場合、それ以外のスキャン方式を選択することでこれらを回避できる可能性がある。自分が管理しているサーバーに対してこのような特殊なポートスキャン方式を利用することはあまりないだろうが、Nmapがどのようにポートスキャンを行っているかを理解する補助として、Nmapで利用できるポートスキャン方式のいくつかを簡単に説明しておこう。 TCP SYNスキャン(-sS) もっとも基本的なポートスキャン方式が「TCP SYNスキャン」だ。「ステルススキャン」とも呼ばれている。このスキャン方