セブン&アイ・ホールディングス(HD)の総帥、鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)(80)によるグループの大改革が始まった。傘下の総合スーパー(GMS)、イトーヨーカ堂の人件費を削減するために正社員を半分に減らし、パート従業員の比率を9割に高めるというものだ。 東京都・墨田区の曳船店と埼玉県・草加市の草加店の2店でパートを中心とした店舗運営の実験が進行中だ。曳船店では84人いた正社員を51人に縮小。パートは73人増えて325人となった。パートの比率は86%と10ポイント高まった。 各売り場の責任者は正社員からパートに替わった。パートの従業員に売り場のレイアウトから商品の発注まで全部任せる。検討会では商品の売れ行きなどを報告する。やっている仕事は正社員とまったく同じだ。 ヨーカ堂のパートはリーダー、キャリア、レギュラーの3段階に分かれている。全体の10%弱までリーダーを増やす。正社員を半減
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