尊敬する先輩と呑んでいるときに、「優秀だが惜しい人」の話をしたことがある。 「うちの会社にAさんという人がいるんだけど。Aさんはすごく優秀だけど、『議論で人を殴ろうとする』んだよね。この間も同じチームの人がAさんと違う意見を言ったときに、それが間違っている理由を沢山並べてひたすら批難して、相手が萎縮してしまって結局その場はAさんの意見が通ったんだけど」 うーん、と先輩は唸って続ける。 「議論の意味って、異なる意見を組み合わせて3つめの答えを見つけ出すっていうことじゃない?」 *** 私自身も学生の時はとてもプライドが高くて、自分の意見を誰かに見せたら、「意見を通す(意見aがあればaのまま実現する)」ということが是だと思っていた。しかし、社会人になってから、"企画"ということを仕事にするようになり、自分の意見がそのまま通ったことなんて、数えるほどしかない。というか、自分の意見が議論もなしにそ
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