第一線のSEがしっかりした仕事をするためには,SE同士の信頼関係やチームワークは言うまでもないが,顧客や営業との良い関係も不可欠である。 顧客から「あのSEは頼りになる」とか,営業から「あのSEがいて我々は助かる」などと評されるくらいの良い関係になると,自ずと仕事は上手く行く。その上,お世辞半分でもそんなことを言われるとSEは意気に感じ,生き生きと前向きに働けるものだ。これには読者の多くの方も異論はないと思う。従って,第一線のSEは決して顧客や営業から「あのSEは何を考えているのかよく分からない」などと批判的に見られないことが肝要だ。 だが,現実はどうか。 心あるSEマネジャやSEの方は怒るかも知れないが,SEが日頃当然のようにやっていることの中には,顧客や営業など他のビジネス人から見ると理解できないことが少なくない。あえて言えば「SEの常識は,顧客や営業などSE以外のビジネス人からみると