疲れた・・・ 今日は、忙しかった・・・ 夜の激しいピークを終え、 一瞬お客さんが引いていくと、 大学生たちが ダベりながら作業を始めた。 「就職したくねぇ~」 そうボヤくのは3年生のカサハラ。 それに2年のトミー、1年のマルオも加わる。 「あ~ダるいっすよね~。 俺も来年就活すんのかぁ」 「ワシは大学院に 行くから就活はええんじゃ~」 「大学院っても、そのあと就活するっしょ」 そうこうしている内に、 お客さんが徐々に入ってきて、 お店はいつの間にか満席になり、 オーダーが大量にたまり始めた。 しかし、大学生たちは 就活の話で盛り上がり、 手は全く動いていない。 「おれ、ここに就職しようかなぁ~」 「いや、ないでしょ、さすがに」 「でも飲食の中じゃ結構よくね?」 「いや、限りなくブラックじゃないですか」 「ははは」 こいつら・・・ いつもなら笑って軽く促す程度だが、 その日は疲れがピークに達