非常時(有事)のリーダー (玄倉川の水難事故を例にして) (参考資料 ; 99年8月16日、朝日新聞の記事 及び、99年8月17日、朝日新聞の社説) はじめに、玄倉川の水難事故で犠牲になった「富士繁」関係の物故者皆様のご冥福を心からお祈り申し上げます。 この事故で犠牲になった皆様に深い哀悼の意を表しつつ、水難事故を例にとって、「有事のリーダーの役割の欠如がもたらす結果の重大さ」について考えてみたいと思います。 「記事の一覧表に戻る」 �@ 自然の強暴さに思いを ――― 安全を他人まかせにしない態度は、自然と付き合う上の前提であり、鉄則である ――― 今年(99年)の夏休み、神奈川県の丹沢山系、山北町の玄倉川、埼玉県大滝村の中津川、京都府美山町の由良川など、河原でキャンプをしていた人が雨で増水した流れにのまれたり、孤立したりする事故が相次いだ。平穏な日には優しく流れている川が強暴さを剥き出