う〜ん、やっかいだなあ――――中学2年生の翔太は、パソコンの前で困り果てていた。 「さっきから、なに悩んでいるんだ」。いつの間にかそばに立っていた父から尋ねられた翔太は、素直に相談してみることにした。 「学校で"10年後の自分の姿"っていう宿題が出たんだけど、なんだかピンとこなくてさ」と翔太は打ち明けた。 (ははぁん、よくある課題だな)と思った父は、自信ありげに「10年後っていったら、大学も卒業しているころだな。だったら、自分が将来、どんな仕事をしているかってことを考えればいいんじゃないのか」と答えた。「これで決まり! はい、問題解決」と思いきや、意外にも翔太の表情はさらに曇ってしまった。 「だから悩んでるんだ。僕が望んでいるような仕事をしている人なんて、これまで一度も会ったこともないし、テレビでも観たことないから……。第一、そんな会社がこの世に存在しているかどうかだって見当も付かない」
小川 ソーシャルメディアの急成長に代表されるように、消費者を取り巻く情報環境は大きく変わりつつあります。かつて、情報面では企業が優位に立っていましたが、いまでは消費者と企業とのパワーバランスも変化しています。企業はいま一度、ビジネスとマーケティングのあり方を再検討する時期に来ているのではないでしょうか。 一方、日本企業の現状を見ると、国内市場の成熟を背景に、アジア地域を中心とする海外市場への進出が加速しています。こうした、日本市場とは勝手が違う市場でのマーケティングも、大きな課題となっています。 石井 花王も海外市場への取り組みを強化しています。アジアでは8カ国で事業を展開中です。しかし、多くの地域で花王は後発であり、日本と同様のマスマーケティングを軸にした手法もすべてに通用するとは言えません。 そこで、大きな期待を寄せているのがWebやソーシャルメディアです。お客様に対して、どのよ
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