昨年から今年にかけ,Linuxがちらほらとメディアをにぎわせている。海外ではニューヨークタイムズが2007年10月4日のオンライン記事で「The Next Leap for Linux」(Linuxのための次の飛躍)というタイトルでデスクトップOSとしてのLinuxを取り上げた。日本でも2007年11月に週刊アスキーがLinuxを特集している。ブームは3年以上前に終わったはずだが,いまさらLinuxを取り上げているのはなぜだろうか。 メディアに登場しているのは,いずれも「Ubuntu(ウブントゥ)」と呼ぶ,Linuxディストリビューションだ。いま,数あるLinuxディストリビューションの中でも,最も利用者数が伸びているものと言っていい。実際,日経Linuxの読者でもその傾向が顕著で,Ubuntuの利用者が2,3割を占めている。 実は,Ubuntuは過去のLinuxディストリビューションとは