8月6日―。 今年も広島市では原爆被爆者の慰霊祭が行われた。今年は、この慰霊祭に初めて播基文国連事務総長やルース米国駐日大使が参加をした。我が国のマスコミでは、国連もアメリカも核廃絶に向けて動き出したと伝えられている。確かに播事務総長は、核廃絶を目指すと言っている。しかし、これは彼の個人的な願望を語ったものでしかない。また、ひねくれた私には、彼は我が国において反日マスコミの受けを狙っているように感じられる。 国連安全保障理事会の常任理事国である、米英露仏中の五大国は核廃絶の意志など毛頭ない。彼らが考えているのは、核の独占だけである。核兵器が出現して以降、核保有国同士が戦争をすることはなくなった。核兵器には究極の戦争抑止効果があり、世界に大きな戦争を起こさないためには核兵器が必要なのである。かつて、イギリスのサッチャー首相は、「核のない世界よりは、平和な世界を選ぶ」と言ったが、これが我が国以