阪急電鉄の角和夫会長は11日、大阪(伊丹)空港に乗り入れる鉄道新線の事業化を検討していると正式に表明した。宝塚線の曽根駅(大阪府豊中市)から分岐し、空港までの約3キロを地下で結ぶ。事業費については1000億円を下回るとの見通しを示した。 建設時期は未定。角氏は、副会長を務める関西経済連合会の定例記者会見で「今は構想段階だが、実現に向けて努力していきたい」と述べ、新線の整備に強い意欲を示した。 実現すれば、大阪・梅田と伊丹空港が初めて鉄道で直結する。阪急は十三駅(大阪市淀川区)と北梅田駅(仮称)を結ぶ連絡線を新設し、関西国際空港につながる「なにわ筋線」(2031年春開業予定)にも乗り入れる。