俳優の藤田まこと(76)が、人気ドラマ『JIN-仁-』の出演を降板した。定期検査で慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っていたことが発覚したのだが、愛煙家には極めて縁の深い病気。呼吸不全を伴い「人間が経験しうる症状で、これほどつらいものは他にない」という。関連記事藤田まことの代役は中村敦夫 慢性閉塞…喫煙は病気?文化? 分かれる「増税」…記事本文の続き ■喫煙者の15%が 「たばこは8年前にやめた」。藤田は以前本紙の取材でこう答えていた。しかし、神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科の萩原恵里医師は、「やめるまでにどれだけ吸っていたかが問題。たばこをやめれば病気の進行を抑制はするが、一度ダメージを受けた肺胞は元には戻らない」と喫煙者に警鐘を鳴らす。 萩原医師は、「COPDとは、慢性気管支炎と肺気腫を総合した疾患名。肺の表面の“肺胞”という穴が広がって、酸素を取り込む機能が低下していく病気。