作者が、自身の「不育症」を公表し、念願の第二子を出産するまでの戦いの記録です。 壮絶な内容でした。読後感(感動)は私の今年ベスト5にはいります。 「寿戦記」の後日談では全くないです。 ホラー、ラブコメ、エッセイの名手である作者の渾身の一作です。 だからこそ、リアリティのありすぎる状況描写が多く、その分作者からのメッセージをたくさん受け取れると思う。 病気に関しては、作者の担当医であり、不育症の権威とされる医師によるわかりやすい解説もあります。 正直なところ、作者があまりにも赤裸々に正確に、自分の経験、感情を記録しているため、読んでる方もシンクロしてしまうのですが、 監修の先生の解説により「医学がここまできてるんだ」と安心させてくれる構成になっています。 作者が、どん底の時の情緒不安定、体調不良まで忠実に表現しています。 本当に命を削って描いた作品だと思う。 また、そのような大変な状況にある