87― ― 地学雑誌 Journal of Geography 115(1)87 95 2006 I.は じ め に この論文の目的は二つある。一つは日本列島 (ただし沖縄県および一部の離島を除く)におけ る地表γ線空気吸収線量率分布の詳細な地図を提 示すること,もう一つは基盤岩石別にそのγ線量 率の統計値(平均値±標準偏差)をまとめること である。 地表γ線分布の調査を目的にわが国で初め て全国サーベイを実施したのは Yamagata and Iwashima(1967)である。彼らは主要道路沿い に 230 地点で土壌を採取した。そして土壌中の ウラン,トリウムおよびカリウム濃度を定量し線 量率に換算した。 その後,放射線医学総合研究所(以下「放医研」 あるいは“NIRS”と略記)が 10 年の歳月をか けて全国 768 地点(ほとんどが小学校校庭)で 現場測定を行った(Ab
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