書などのアートで使用される「印泥」は天然素材「辰砂=硫化第二水銀」を主原料に、中国各製造元秘伝の「あぶら」、精製した「植物繊維」を加える「伝承製法」により造られます(墨「本朱墨」の主原料も「辰砂=硫化第二水銀」です)。 中国伝承の印泥原料、 その一つが「辰砂=硫化第二水銀」で、更に草の繊維様のものと油が使用されます。 草の繊維様のものは「もぐさ」であると言われています。 ※もぐさ⇒キク科ヨモギ属の多年生草木 以下は「印泥構成物のひとつが“モグサ”であると言われる、その原料工程」の伝聞をまとめたものです。 乾燥させた「よもぎ」の葉繊維を細かく細かく擂(す)り砕き「ふるい」にかけます。この作業の繰り返しにより「もぐさ」が出来ます。 この「もぐさ」工程より更に厳しく確実に、そして精緻に工程を行うことで「よもぎの葉」は葉の裏の色(白っぽい銀色を思わせる綿毛まがいの風合い)が金色に近い薄