札幌市豊平区の繁華街で52人が重軽傷を負った爆発事故で、火元とみられる不動産店に可燃性の消臭スプレー缶(1缶200ミリリットル入り)が240本以上あった。捜査関係者が取材に明かした。23日で発生から1週間。被害の影響は大きく、隣接する飲食店の従業員3人は現在も入院中で、爆発に巻き込まれた人は「大きな音や暗い場所が怖くて今も眠れない」と訴えている。 爆発は16日午後8時半ごろ、木造2階建ての「酒井ビル」に入居する不動産店「アパマンショップ平岸駅前店」付近で発生。運営会社の「アパマンショップリーシング北海道」の佐藤大生社長は記者会見で、店内に消臭スプレー缶が約160本あり、男性店長がそのうち120本を店内で一斉噴射後、湯沸かし器を使おうとして爆発したと説明していた。