「あまちゃん」について語る宮藤官九郎=東京都渋谷区、松本敏之撮影「あまちゃん」総集編(14日午前8時20分から放送予定)から薬師丸ひろ子小泉今日子松尾スズキ NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が完結した。東京から北三陸(岩手県久慈市が舞台)に移住したアキをめぐる物語。作品世界の魅力を生んだ脚本家・宮藤官九郎の哲学と手法を、本人への単独インタビューと演劇ジャーナリストの寄稿で探った。 ――あまちゃんで描きたかったテーマとは何だったのでしょうか。 一つのテーマでは半年間はなかなかキツイものがあったので、特にこれっていうのは事前には決めていませんでした。何となく人物設定を考えつつ、物語がスタートしていったら、テーマも見えてくるかな、と思って書き始めました。結果、言おうとしていたことはほとんど第1週で言っているような気がします。 「田舎が好きな人は東京に行ってもなんとかなる」とか、「田舎