日高山脈と太平洋に挟まれた、北海道大樹町。十勝平野の南端に位置するこの町で現在、整備が進められているのが、世界中の民間企業や研究機関が自由に利用できる商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」だ。ここでは2026年度に発射場が完成次第、ロケット開発のインターステラテクノロジズ(IST、同町)が小型ロケット「ZERO(ゼロ)」初号機の打ち上げを予定している。「宇宙業界の悲願だ」。IST取締

1955年4月12日、東京都北多摩郡国分寺町(現在の国分寺市)にあった新中央工業跡地において、東京大学生産技術研究所の糸川英夫教授が率いるチームにより、戦後日本初のロケット発射実験が行われました。国分寺市ではこれを顕彰するためのさまざまな取り組みを進めています。2025年は、ペンシルロケット水平発射実験から70年を迎えることから、70周年の記念事業の一環として「ペンシルロケットを探せ!キャンペーン」を実施しています。 この度、東京都江東区豊洲の「i-muse (アイミューズ)」に展示されているペンシルロケット(株式会社IHI所有)に対し、専門家による鑑定を行った結果、一部が実機であることが確認されましたので、ご報告いたします。 専門家によるコメント 写真:標準型ペンシルロケットの尾翼筒、燃料、燃料押さえ板 (JAXA提供) i-museにレプリカとして展示されているペンシルロケットの尾翼筒
人工衛星などのペイロード(積載物)を宇宙空間へ輸送する打ち上げロケットで、機体を地上に帰還させて複数回打ち上げる「再利用型」が主流になりつつある。当初はコスト削減を期待する向きもあったが、現時点ではむしろ高頻度の打ち上げが再利用型ロケットの強みとする見方が多勢のようだ。 1969年に「アポロ11号」を月面に送り込んだ「サターンV」型ロケットをはじめ、従来は第1段を含めて機体全てを投棄する「使い捨て型」が主流だった。使い捨て型ロケットは打ち上げ後、ペイロードを分離した後に機体を全て投棄する。日本の次期基幹ロケット「H3」も使い捨て型である。 多数の衛星が必要な衛星コンステレーション構築に貢献 その流れを大きく変えたのが米Space Exploration Technologies(スペースX)の打ち上げロケット「ファルコン9」だ。ファルコン9は人工衛星などのペイロードを分離した後、第1段を逆
(CNN) 米宇宙企業ブルーオリジンのロケットのノーズコーンだった巨大な残骸が、カリブ海の島国バハマを構成する島の一つに流れ着いた。島は観光地の近くに位置していた。欧州では、米同業スペースXのロケットに由来する残骸が燃えながらドイツ上空を横切った。また燃料タンクらしき物体がポーランドにある会社の敷地内に落下した可能性も取り沙汰されている。 今週発生したこれらの事案は、スペースXの宇宙船「スターシップ」が先月の試験ミッション中に海洋上空で爆発した問題とは無関係。この時はカリブ海の英領タークス・カイコス諸島近くに残骸が降り注いだ。住民によれば、浜辺や道路などから破片を除去する作業は現在も続いているという。 こうした状況は、ロケット打ち上げの回数増加に伴い、宇宙ごみが人の居住地域に落下する恐れも高まっていることを浮き彫りにする。 欧州宇宙機関(ESA)によると、宇宙ごみは地球へと常に落下し続けて
ロケットの中で最も開発が難しいと言われるエンジンのターボポンプでは、これまで実際よりは一回り小さいサブスケールの要素試験用の供試体で、エンジンへ送り出す圧力などを試験しました。2024年7〜8月に実施したターボポンプの熱走試験では、性能に問題ないことを確認し、現在(2024年12月時点)はフルスケールのモデルで試験中です。 ターボポンプは、エンジン燃焼器に推進剤の液化メタンと酸化剤の液体酸素を送り出す、いわば「心臓」に当たる部品です。4万rpmと高速回転するので1mm以下の加工・組み立て精度が求められます。推進剤をヘリウムガスで加圧してエンジンに送り込む「ガス押し式(圧送式)」を採用している「MOMO」にはない部品ですから、我々にとっては段違いの挑戦でした。 現在はポンプを含めたエンジンを造っている最中です。 ターボポンプの要素技術を開発し、実証機を設計・製作して、試験設備を整備して運用す
イーロン・マスク氏が創業した米宇宙企業スペースXは16日、開発中の史上最大のロケット「スーパーヘビー」と宇宙船「スターシップ」を打ち上げた。7回目の無人飛行試験で、ロケットを発射地点に戻して発射台の…
日本の次世代基幹ロケット「H3」の最大のライバルは、米Space Exploration Technologies(スペースX)の回収・再利用型ロケットだ。米Blue Origine(ブルーオリジン)の「ニューグレン」もまた、回収・再利用型を採用したロケットである。同社の創設者は、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)を創設したジェフ・ベゾス氏。ネット通販に続いて宇宙ビジネスに注力するベゾス氏は、ニューグレンに何を託そうとしているのか。第6回はこのニューグレンについて、科学技術ジャーナリストの松浦晋也氏が解説する。 スペースXのスターシップよりは小さいがファルコンベビー並みの打ち上げ能力を持ち、第1段を回収・再利用するロケットがブルーオリジンの「ニューグレン」だ(図1)。 既にニューグレンは巨大打ち上げ需要を確保している。ネット通販大手のアマゾン・ドット・コムが進める大規模通信衛
日本の次世代基幹ロケット「H3」は3号機で人工衛星を太陽同期準回帰軌道*1に、4号機で静止トランスファー軌道*2に投入した。この2つの打ち上げによって、H3は商業打ち上げへの大きな一歩を踏み出した。今後、打ち上げロケット市場で海外の競合機と争うことになる。H3のライバルたちはどのようなロケットなのか。H3とは何が違い、何が優れているのか。H3を待ち受ける競合機の全貌を、科学技術ジャーナリストの松浦晋也氏が解説する。第2回は米Space Exploration Technologies(スペースX)の「ファルコンヘビー」ロケットだ。 *1 太陽同期準回帰軌道:高度500〜800km程度で地球を南北に周回する。衛星の太陽への向きが一定なので、常に太陽光が当たり続けるため、発電や熱設計に有利。加えて定期的に同じ地点の上空を通過するので地表観測衛星や通信衛星などに用いられる。 *2 静止トランスフ
日本の次世代基幹ロケット「H3」4号機が2024年11月4日、打ち上げに成功。日本の防衛通信衛星「きらめき3号」を静止トランスファー軌道*1に投入した。同年7月1日には3号機の打ち上げに成功し、先進レーダー衛星「だいち4号」を太陽同期準回帰軌道*2に投入している。この2つの打ち上げによって、H3は商業打ち上げへの大きな一歩を踏み出した。同年2月17日に2号機の打ち上げに成功し、実運用に踏み出してから、さらに飛躍する足がかりを築いた形だ。今後、打ち上げロケット市場で海外の競合機と争うことになる。H3のライバルたちはどのようなロケットなのか。H3とは何が違い、何が優れているのか。H3を待ち受ける競合機の全貌を、科学技術ジャーナリストの松浦晋也氏が解説する。第1回は米Space Exploration Technologies(スペースX)の「ファルコン9」ロケットだ。 *1 静止トランスファー
米ボーイングとロッキード・マーチンの合弁宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)はロケット「バルカン」の改良版の開発を計画している。資料写真、10月の打ち上げ(2024年 ロイター/Joe Skipper) [オーランド 14日 ロイター] - 米ボーイング(BA.N), opens new tabとロッキード・マーチン(LMT.N), opens new tabの合弁宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)はロケット「バルカン」の改良版の開発を計画している。低軌道衛星打ち上げ市場で競合する米実業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXの大型宇宙船「スターシップ」に対抗する狙い。ULAのトリー・ブルーノ最高経営責任者(CEO)が12日、フロリダ州オーランドで開催された軍事宇宙会議の会場でロイターに明らかにした。 ULAは、収益性が向上している低軌道市場に照準を合わ
宇宙輸送と宇宙利用を通じて地球の課題解決を目指す宇宙の総合インフラ会社インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡⼤樹町、代表取締役 CEO:稲川貴⼤、以下インターステラテクノロジズ)は2024年11月、福島県南相馬市にて東北支社の建設を始めましたので、お知らせいたします。初号機打上げに向けて開発を進めている小型人工衛星打上げロケット「ZERO」(以下ZERO)の量産化を見据え、生産・試験機能の拡大を図ります。 電気・機構系部品の生産と試験拠点に南相馬市を含む福島県浜通り地域は従来より、航空関連などの製造業に強みを持っており、インターステラテクノロジズは2021年7月に宇宙輸送機器メーカーとして初めて同県に進出、同市内の産業創造センター内に福島支社を構えています。 今回建設する東北支社はロケットの構成部品のうち、電気・機構系部品を中心とした生産機能を集約・強化するとともに、アビオ
ロケットは普通、地上から打ち上げられる。JAXAのH3も、スペースワンのカイロスも、インターステラテクノロジズ(IST)のZEROも、みんなそうだ。しかし、気球を使って成層圏まで運んでから打ち上げるという、ちょっと変わったロケットがある。それが、日本の宇宙ベンチャー・AstroXが開発している「FOX」ロケットである。 気球から打ち上げるロケットのイメージCG (C)AstroX この打ち上げ方は、ロケット(Rocket)と気球(Balloon)の単語を組み合わせ、ロックーン(Rockoon)方式と呼ばれる。世界ではまだ誰も宇宙到達を成し遂げていない、チャレンジングな方式だ。 AstroXはなぜ、この方式を選んだのか。11月9日に福島県南相馬市で行われた打ち上げ実験を取材してきたので、さっそくレポートしよう。 ロックーン方式のメリットとは 衛星を地球周回軌道に乗せるためには、秒速約8kmと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く