フロントラインプレス・大矢英代ほか 先月29日、鹿児島県の屋久島沖で米空軍輸送機CV-22オスプレイが墜落した事故はその後も大きな波紋を引き起こしている。6日には米軍が機体そのものに何らかの「欠陥( failure)」があった可能性があるとして、米軍は世界に配備しているオスプレイ全機の飛行を停止したと発表した。 この事故に関連し、新たな事実が調査報道グループ・フロントラインプレスの取材でわかった。事故を起こしたオスプレイが屋久島空港への緊急着陸を試みていたのと同じ時間に、同空港の滑走路付近には民間の旅客機がいたのだ。緊迫の数分間に何が起きていたのか。公開情報と独自取材で検証した。 オスプレイの緊急着陸要請と同じタイミングで旅客機は、日本エアコミューターの屋久島発・伊丹(大阪)空港行きJL2450便。事故当日は、出発予定時刻(定刻)の午後2時40分より5分早い午後2時35分に出発した。日本エ