数式はメッセージ 「数学セミナー」誌によるインタビュー 結城浩 数学月刊誌「数学セミナー」2009年1月号の掲載記事を再編集したものです。 公開を快諾してくださった「数学セミナー」編集部さんに感謝します。 はじめに 『数学ガール』が生まれた経緯 たくさんの数式が出てくる理由 登場人物たちの数学レベル テーマはどんなふうに選んでいるのか 数学の正しさと文章の読みやすさ 教えることのエッセンス 結城さんの選ぶ数学書2008は? はじめに 2007年6月、数学をテーマにした、まったく新しい形の物語が出版された。 『数学ガール』——主人公・高校2年生の「僕」と、2人の少女ミルカさんとテトラちゃんが試行錯誤しながら数学を学んでいくというこの物語は、多くの数学ファンの心をつかみ、書店の理工書ベスト10の上位をキープして話題となった。 2008年8月、第2弾となる 『数学ガール/フェルマーの最終定理』を