魚が健康に良いことは知られているが、このほど新たな調査で、サーモンなどの脂の多い魚類を食べると長寿につながることが明らかになった。 米ハーバード公衆衛生大学院とワシントン大学が約2700人のアメリカ人を対象におこなった調査によると、65歳以上の高齢者で、血中のオメガ3脂肪酸値が高い人は、そうでない人よりも平均で2.2年長生きすることがわかったそう。オメガ3脂肪酸は、サーモンやマグロ、サバ、イワシ、ニシンなどに多く含まれており、脳の発達を促進し、脳や心臓血管系、その他の細胞の炎症を抑える作用があるとされている。被験者の中でオメガ3脂肪酸値が高いとされた人々は、週に2回以上こういった魚類を食べていたそうだ。 また同調査では、オメガ3脂肪酸だけでなく、同じくサーモンなどの魚に含まれるエイコサペンタエン酸やドコサペンタエン酸の値が高いと、心臓病や脳卒中などが原因で若年死するリスクが27%も低いこと