自動車だけでなく、建設機械にもハイブリッド化の波が押し寄せている。燃費抑制と二酸化炭素の排出削減という機運を背景にニーズが高まっている。課題は価格だが、国が助成に動き出すことで一気に普及する可能性もある。 ハイブリッド建機で先行したのは国内建機最大手のコマツだ。同社のハイブリッド建機は「PC200-8E0」と呼ばれる20トン級の油圧ショベル。同クラスの通常型油圧ショベルと比べ、平均25%の燃費低減効果があるという。 プリウス発売が開発の契機 PC200-8E0の開発がスタートしたのは1998年。きっかけは前年にトヨタ自動車が発売したハイブリッド自動車「プリウス」だった。コマツの安藤晴彦プロダクト・マネジャーは、「建機も自動車と同じエンジンで動く機械だから実現できると考えた。顧客からも、ハイブリッド建機を求める声が出てきた」と、当時の状況を解説する。 一般的な油圧ショベルは、エンジンが生み出
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