製鉄に伴って発生する二酸化炭素(CO2)の3割削減を目指して日本が官民挙げて取り組む製鉄技術「COURSE50(コース50)」の開発が、第1段階を終えた。日本鉄鋼連盟(会長・友野宏新日鉄住金社長)が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けて2008年度から5年間の期間で進めていた要素技術開発で、一定の成果を確認。来年度から実験高炉建設など、より高度な開発に進むメドがついた。「
「実はCO2削減によく効く、熱エネルギーの低炭素化」でもご紹介したように、産業における熱エネルギーを使ったプロセスはCO2の排出量が多いという課題があります。こうした産業部門の中でもCO2排出量で多くの割合を占める「鉄鋼業」において、現在技術開発が進められている、「水素活用還元プロセス技術」という低炭素化の試みについてご紹介します。 日本における鉄鋼業のCO2排出量と省エネポテンシャル 鉄鋼業は、自動車や情報通信機器、産業機械など、ほかの産業の基盤となる基幹産業であり、製造業の上流行程にあたる産業分野です。その国内総出荷額は約18兆円、従業員数は約21万人にものぼります(2015年時点)。製造業全体の名目GDP(国内総生産)に占める割合は3.2%、金額にすると約3.5兆円です(2015年時点)。
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