直径約15~20センチのタイヤ(小径)で走る折りたたみ自転車の転倒、フレーム破損などの事故が相次いでいる。国民生活センター(東京都)は、輸入3社計5製品の走行試験をした結果、「段差のある道路の走行は適さない」として、消費者に注意を呼びかける一方、輸入会社に対し「タイヤの直径を大きくする」などの改善を要望した。うち1社は販売を中止した。 販売を中止したのは、新潟市の輸入会社。中国製の小径自転車を販売していた。担当者は「公園などで使用する玩具として販売したが、一般道で使用される危険があり、試験結果を受けて再発防止のために販売を自粛した。再開の予定はない」と話した。 同センターなどによると、小径自転車による事故は、千葉県で10年5月、50代の男性が歩道と車道の段差(約4センチ)を乗り越えられずに転倒し、顔面の骨と歯6本を折った。09年4月には、山梨県でフレームのプラスチック部分が折れて転倒、30