「ノルマもあるし、契約をとればボーナスも出るから、客と寝ることもあるよ」。女子会ランチで、あっけらかんとした様子で告白する生命保険営業職の友人に、アキコさん(30代)は言葉を失ったという。 告白した友人は中部地方在住で、夫と2人の子どもと暮らしている。「営業先では相手の家族のことや悩みなど突っ込んだ話もするし、何度か聞いているうちに、ご飯に誘われたりして、それでなんとなく・・・」と語ったそうだ。 これはごく特殊なケースだと考えられるが、「枕営業」をすることは、結果的に会社の名誉を損なうことにつながる恐れがないだろうか。もし、発覚した場合、枕営業をした社員が、なんらかの処分を受けることはありうるのか。吉成安友弁護士に話を聞いた。 ●顧客との性的関係はどんな問題がある? 「『枕営業』といっても、さまざまなケースがあると思います。アキコさんの友人のケースは、顧客の悩みを聞いたりしているう