C++ の STL (Standard Template Library) では、std::for_each 関数 や std::fill 関数、std::vecotor<> クラス や、std::unordered_map クラス など、さまざまな場面で "イテレータ" という考え方が登場します。 イテレータというのは、ある値の保存場所を示すもので、通常の C 配列操作と互換性のあるクラスです。 std::vector<> や std::unordered_map<> では、それらが保持する値を順次取得するためのイテレータがあらかじめ用意されていますが、そのようなイテレータを自分で作って、独自のクラスで使用することもできるようになっています。 そこで今回は、イテレータを自分のクラスに実装する方法について見て行きます。 イテレータの種類と実装内容 イテレータの種類 自作のクラスにイテレータ