ファイル・サーバ上でExcelファイルを共有していると、自分の都合のよいように表示シートを切り替えたり、フィルタの設定を適用したくなったりすることがある。だがせっかく自分の好みの状態に設定してファイルを保存しても、ほかのユーザーが更新すれば、それらの設定は失われてしまう。また自分しか利用しないExcelファイルであっても、その表示状態を複数パターン登録しておいて、簡単に呼び出せるようになっていると便利である。 Excelには「ユーザー設定のビュー」(以下、本稿では「ビュー」と呼ぶ)という機能がある。Excelワークシートの画面の表示状態や印刷設定、フィルタの設定などを、「ビュー」として名前を付けて保存しておくことができる。そしてまた、どんな表示状態や印刷設定であっても、あらかじめ登録しておいたビューを呼び出すことによって、元の状態を復元させることができる。