他人の指紋をシリコーンなどでかたどった偽造指紋=ソウル地方警察庁提供 【ソウル=箱田哲也】ソウル地方警察庁は6日、他人の指紋を偽造して韓国人らを日本に不法入国させていたとみられるグループの20人を、旅券法違反の容疑などで摘発したと発表した。他人の指紋をかたどったシリコーンを人さし指につけて、入国審査時の指紋認証システムをすりぬけさせる新たな手口を使っていたという。 発表によると、偽造グループは、不法滞在などで日本から強制退去させられた韓国人ら13人から計約2億ウォン(約1600万円)を受け取り、韓国の旅券などとともに他人の指紋をシリコーンや接着剤などで偽造した疑い。13人のうち8人が実際に日本に不法入国していたという。 同庁は主犯格の男を逮捕、その他の17人を在宅で立件したほか、逃亡中の2人を指名手配した。