北朝鮮による拉致被害者救出運動の中心的な役割を担っている拉致被害者家族会事務局長増元照明氏が、前航空幕僚長田母神俊雄氏と7月5日、埼玉県内で講演会を行った。講演会の主催は「村山談話の破棄を求める埼玉市民の会」で、「維新政党・新風」「主権回復を目指す会」などが協賛団体として名を連ねている。「田母神論文と拉致問題」と題したシンポジウムでは、北朝鮮に対する“軍事制裁”や、そのためのスパイの必要性などが議論された。また田母神氏が原爆の日に広島で行う講演に関して、自重を求める広島市秋葉市長を「バカ市長」と呼び、「こういう市長を選んだ責任は広島市民にある」と非難する発言も飛び出した。(村上力)