書誌情報:NHK出版,609+77頁,本体価格3,100円,2009年6月30日 ダーウィンが信じた道―進化論に隠されたメッセージ 作者:エイドリアン・デズモンド,ジェイムズ・ムーアメディア: 単行本 - 自然淘汰と性淘汰を論じた『種の起源』(1859年)と『人間の由来』(1871年)の解説ではない。未公開の家族間の手紙と膨大な草稿,自筆ノートや走り書き,航海日記,読んだ本のリスト,公開済みのノートや手紙書簡を繙き,「人類はやはり,みな兄弟である」(=人類単一起源論)ことを論証しようとしたダーウィンの軌跡を浮かび上がらせている。キーワードはダーウィンの奴隷制反対の思いである。 19世紀の奴隷制廃止運動と擁護論に分け入り,人類の起源について書いたはずの『種の起源』に人類に関する記述がないことやチョウとハトの性淘汰への膨大な叙述を占める『人間の由来』の意図が解き明かされるプロセスは,新しいダー
私はどこからどう見ても文系でサイエンス的な素養は全くなく、数学大嫌いな人間なんですが、進化論についての一般向けの本を読むのは大好きでして。 そんな私が面白がってきた本を並べてみたら、私みたいに面白がりたい人へのブックガイドにならないかな、なったらいいなぁ、などとしばらく前から考えてまして。忙しくてブログ書く時間がとれなかったんですが、時間がとれたのでやってみますね。 そもそもなんで進化論の本を好んで読むようになったのか振り返ってみると、ご多分にもれず、学生時代にグールドの「ワンダフルライフ」を読んだから、なんですねー。 奇妙奇天烈でかつ美しいバージェス動物群のイラストに彩られた本書。もうそのイラストの数々を眺めているだけでも楽しめるのですが、その生物たちについて語るグールドがこう、熱いわけです。修造みたく*1。 グールドが本書で展開する進化観というのが彼独特でして、曰く、カンブリア紀に突如
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