【イメージ写真】哲学の道の斜面でくつろぐ猫。「猫と人間の共生社会づくり」に向けた取り組みが始まっている(京都市左京区) 遺産は猫のために―。生前は猫好きだった男性の遺言に基づき、多額の資金が京都の公益財団法人に寄付された。その思いを受け継ぎ立ち上げられたのが、その名も「猫基金」。猫の保護や避妊去勢といった活動だけでなく、「猫と人間、動物と人間の共生社会づくりに寄与する事業」に幅広く助成するという。猫をはじめとしたペットが、飼い主に捨てられたり、繁殖で数が増えすぎたりしたばかりに地域社会で迷惑扱いされ、時に殺処分へと追いやられる世の中。猫基金はそうした負の連鎖を止めるきっかけづくりを目指している。 【写真】1匹の猫と出会い…保護猫のために一軒家を借り、会社も辞めた新婚夫婦 男性は京都市出身。2018年秋に68歳で亡くなった。猫好きだったが、病気で余命が長くないことや身寄りがないことなどを理由