【上海=河崎真澄】中国版ツイッター「微(ウェイ)博(ボ)」などで、沖縄県の尖閣諸島の中国領有を主張する反日デモを、内陸の重慶市で2日に行うよう呼びかけられていることが、1日分かった。実施されれば中国での週末の反日デモは3週連続。 丹羽宇一郎駐中国大使の乗った公用車が8月27日、中国人に襲撃されてからは初めてとなる。 反日感情の根強い重慶では、2008年のサッカー日本戦で観衆が日の丸を燃やす騒ぎが起きたほか、10年10月には尖閣海域の中国漁船衝突事件を受け、約1千人が重慶の日本総領事館前で抗議活動を行った。 一方、先月15日に活動家らを尖閣に不法上陸させた香港の団体「保釣行動委員会」の呼びかけに応じる格好で、反日デモが欧米の都市にも飛び火する懸念が出てきた。 ネット上では3日にフランスのパリ、15日に米サンフランシスコ、16日にはニューヨーク、17日にワシントンでのデモが呼びかけられている。