最新の研究によると、先史時代の洞穴で発掘されたホラアナライオンの骨に切られた傷があることから、ヨーロッパに住んでいたヒトの祖先はライオンを食べていた可能性があるという。 研究チームのリーダーでスペインのタラゴナにあるロビラ・イ・ビルジリ大学のルース・ブラスコ氏は、「切り開いたような傷あとがあり、内臓が取り出されていたことがわかる。シカやウマ、バイソンなど、この現場でよく見つかるヒト属が狩っていた獲物の骨にも同じような傷がある」と話す。 ブラスコ氏によると骨からは、初期人類が自らライオンを仕留め、その内臓に最初にありついていた可能性もわかったという。「ほかの動物が殺したのなら目当ての内臓はとっくに先取りされて、このような傷あとも残らなかったはずだ」。 この“ライオンハンター”は、ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)の祖先でホモ・ハイデルベルゲンシス(ハイデルベルク人)とい