約6550万年前の白亜期末に起きた巨大隕石(いんせき)の衝突による恐竜の大量絶滅の後も約70万年間生き延びた恐竜がいたとする研究成果を、カナダ・アルバータ大などの研究チームが発表した。 延命したのは、「アラモサウルス」と呼ばれる巨大な草食恐竜。研究チームは、米国南西部ニューメキシコ州サン・ホアン盆地で見つかった恐竜の大腿(だいたい)骨を「ウラン・鉛法」という手法で直接測定し、年代を約6480万年前と導き出した。従来の年代測定は、地層の年代を火山灰や別の動物化石などから推定していた。 恐竜は、メキシコのユカタン半島付近に衝突した巨大隕石による環境異変で絶滅したとされるが、どれだけの期間をかけて絶滅したかや、地域的なバラツキなどは化石が少なくまだ十分にわかっていない。