つり上げ作業が進む、津波で打ち上げられたフェリー(17日午前8時38分、宮城県気仙沼市で)=伊藤紘二撮影 宮城県気仙沼市の離島・大島で17日、津波で陸に打ち上げられたカーフェリー(306トン)をクレーンでつり上げ、海に戻す作業が行われた。 大島は人口約3100人の同県最大の離島。フェリーは大島汽船が運営し、島と気仙沼市中心部を結んでいたが、津波で島の岸壁から約200メートルの内陸まで流された。 午前7時ごろ、多くの島民が見守る中、フェリーを高さ数十メートルのサルベージ船のクレーンでつり上げる作業を開始。午後に着水させる予定だ。 同社は3月下旬に県内業者から旅客船を借りて定期便を再開。その後、県外からもフェリーを借り、今は1日16往復運行している。 大島で避難所生活を続ける熊谷武子さん(74)は「病院に行くにも買い物に行くにも、船が無くては何も出来ない。家も流されてつらいことばかりだけど、船