写真2●LTEのブランド「Xi(クロッシィ)」。「X」は「人、物、情報のつながり」「無限の可能性」、「i」は「イノベーション」「私」を意味しているという NTTドコモは2010年7月29日、2010年度の第1四半期決算を発表した。売上高は前年度比0.4%増の1兆892億円、営業利益は同4.5%減の2405億円の増収減益だった。前年同期比の増収は3年ぶりとなる。 NTTドコモの山田隆持社長(写真1)は「スマートフォンやPCデータ端末、デジタルフォトフレームなどの寄与によって純増数は前年度比64%増を達成。総販売台数も2年半ぶりに増加した。パケットARPUの伸びも加速し、海外の子会社などの新規収入も拡大した」と増収の要因を説明した。 スマートフォン好調で収入減に歯止め 最近のドコモの経営根幹は、音声ARPUの落ち込みをパケットARPUの伸びでいかに補うのかという点である。今期の音声ARPUは前