NFSバージョン4には運用上便利な機能が幾つか導入されているが、旧バージョンからの移行にあたって問題視されるパフォーマンスについて、ベンチマークを用いて検証してみた。 2003年4月に公開されたNFSバージョン4(NFSv4)には、クライアント/サーバ間のステートフルな(状態遷移型)インタラクションと“ファイルデリゲーション(権限委譲)”が導入された。これにより、クライアントはサーバ上のファイルに対して一時的な排他的アクセスが行える。NFSv4では、RPCSEC_GSS、複数操作のサーバへの一括送信、新たなファイル属性、レプリケーション、クライアント側のキャッシュ処理、ファイルロックの改良といったセキュリティ面での改善が施されている。以前のバージョンから進化した部分は数多くあるが、この記事ではその1つであるパフォーマンスに絞って調査を実施した。 NFSv4への移行に伴う問題の1つが、エクス
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