前項「テレビ局は永遠に間違え続けるのか」のテレビマンって、実は私たち、視聴者自身に重なっていないだろうか。 テレビに真実を求める一方、本当に真実かどうか確かめもしない。(事実・真実・知識への安易な取り組み) テレビに出た科学者を簡単に信じてしまう。自分の都合のよい事実だけを信じる。(専門的知識の安直な利用) テレビなんてそんなもんさと他人事にしてしまう。(当事者意識の欠如) 視聴者は一方的にテレビにプロ意識を求めているが、実は、それを作っている人間は視聴者とおんなじ素人であり、考えない人の集まりだった。 僕は「メディアの正義」で「民度」を取り上げたことがある。 あまり使われてない言葉に「民度」という言葉がある。広辞苑には 「民度」 人民の貧富または開明の程度。 と書かれている。簡単に言えば「その国の民衆の文明がどれほどのものか」というバロメーターだ。民度が高い、民度が低いというふうに使われ